
ビックリして飛びのき、
声が漏れないように手で覆って部屋に戻った。
私は無言のままA子の手を握って、
首を振った。
私はめまぐるしく考えた。逃げなきゃ、と思った。
アパートは二階だし、でもベランダからどうにか…
とベランダのある寝室に使っている部屋の方を見た時、
心底驚いた。
心臓が一瞬止まって血の気が引いて、
次に顔がかーっと熱くなった。
閉めてあったふすまが開いていて、
男が二人立ってた。
男たちがニヤリとして、
一人が玄関に向かった。
玄関の開く音がして、
男たちが数人、入ってきた。
妙なもんで、ああ、土足のままだよ、
なんて思った。
766: ↓名無し:14/09/27(土) 20:59:30 ID:ybHN0DB9o
767:名無し:14/09/27(土) 21:01:22 ID:8O86ZE79x
男の一人が、奥さん、逃げたらだめだよ、
旦那の借金はちゃんと返してもらうよ、
とかなんとか言ってた。
気づいたら私とA子はへたり込んで、
両手をしっかり握り合ってた。
この際だから、お友達にも協力してもらう?
なんて、誰かが言った。
私は、男たちの顔を順番に見て、
一番偉そうな男の顔を見て、あれ?と思った
ぴた、って思考が止まって、
あれ、誰だっけって思った。
向こうも私の顔を見て、
何か思い出したみたいで、隣の男に何か言って、
私の出したハガキを見て、
また何か言って、全員ぞろぞろと部屋を出て行った。
母親大好きな年齢なのにここまで言うなんてよっぽどだよ 主に同情してる人、同情心は…